講習でしっかりマスターしたい3つのスキル

ライセンス講習

ライセンス講習では38種類ものスキルをマスターしなければなりません。数の多さに驚くかもしれませんが、よく使うスキルから、いざという時のためだけのスキルなど、簡単なものから複雑なものまで様々。

その中でも、その後のファンダイブを想定した場合しっかりマスターして欲しいスキルがあります。マスターして更に上達すればダイビングの幅も楽しさも広がりますので是非ご覧下さいね。

快適にダイビングを楽しむためのスキル-その①|潜る前にイメージする

ライセンス講習を経て晴れてダイバーになったら、その先には色んな海でダイビングする楽しみが待っています。ただ、講習から時間が経ってしまうと習ったことを忘れてしまうのは、よくあることです。どんなスポーツでも同じですが、経験が多い人ほど上手ですよね。ダイビングは器材のセッティングや使い方など、覚えること、考えることの多いスポーツです。感覚的に身体が動くようになダイバーは上級者の証です。

多くの初心者ダイバーは覚えた!と思っても、時間が経つと忘れてまた覚えて…を繰り返し、本数を重ねるごとに少しずつ上達をしていくことになると思います。そこで是非オススメしたいのは、ダイビングの前にイメージをすることです。

  1. ウェイトをつける
  2. シリンダーのバルブが開いているか確認する(セーフティーチェック)
  3. 器材を背負う
  4. エントリー場所の安全確認
  5. エントリー方法(バックロールかジャイアント)
  6. 潜降するときはBCDを排気する
  7. 耳抜きをするタイミング
  8. ダイビング中の浮力コントロール
  9. マスククリアの方法
  10. 水中でのバランスの取り方
  11. ハンドシグナルで残圧の伝え方
  12. 安全停止のサインと浮上スピード

ざっと挙げただけでも結構ありますね。(ちなみに当店のサービスで器材セッティングはスタッフが行っています)器材装着からエキジットまでの一連の動作と、ひとつ一つのスキルをイメージして潜るとは復習にもなりますので、水中でのいざという時に対応することが出来るようになります。

AOW講習

イメージすることでメンタルも整えられる

経験本数が多い上級者でも、メンタルが整っていないと快適に潜ることが出来なくなります。その影響が顕著に表れるのが「呼吸」です。緊張や不安を抱えながら潜っていると、浅くて早い呼吸になってしまいます。肺の中には古い空気がいつまでも残っていて、酸素が体内に運ばれず苦しく感じます。

イメージしたり考えたりする作業は、上達スピードが上がる他にも、メンタルが整えられ効果も期待できます。是非実践してみて下さい。不安なことがあればスタッフに相談してください。言葉にすると心も落ち着きますよ。当店のボス、トッティも「イメージして準備すること」を私たちスタッフに常々伝えてきました。プロでさえもメンタルを整えることは日常的にやることのひとつなんです。

快適にダイビングを楽しむためのスキル-その②|浮力コントロール

宮古島のダイビングポイントは地形をメインとし、水深が深い場所が目白押し。有名ポイントは、いずれもー20mを超えています。ダイビング中はガイドと同じ水深を保つように浮力コントロールをするのが鉄則ですが、深くなってくると足をパタパタ動かしている初心者ダイバーが多く見受けます。このパタパタ足を動かす事って、実はとても疲れるんですよ。例えて言うならば、水中でマラソンをしてるのと同じ状況です。エアーの減りも早くなってしまいます。

スキルそのものの前に、講習で習った圧力と浮力の関係を理解しておくことも重要です。水深が深くなっていくと、浮力が小さくなるからBCDに給気する、またその逆で浅くなっていくと、浮力が大きくなるから排気、でしたね。単純に「沈んだら入れる、浮いたら抜く」と覚えておくと上達も早くなり楽しいダイビングに繋がります。

宮古島ライセンス講習

BCDに給気するときは少しずつ。タイミングを覚えよう

さて、給気と排気。どっちがどっちのボタンか覚えてますか?BCDのパワーインフレーターについてるアレですよ。大抵はホースの先に付いてる方が排気ボタンです。これを覚えておけば、どっち?と迷うことが減りますよ。

BCDのパワーインフレーターのボタン操作は、少しずつが基本。自分の呼吸で浮き沈みを感じながら、それを補うように少しずつ給排気をしましょう。少し水深が深くなって、自分の体が沈みがちだなと思ったら、短めに1回ポンとボタンを押すような感覚です。ライセンス講習でもタイムラグがあることを学びましたが、給気ボタンを押しても浮かない?と思って押し続けると、気づいた時には急浮上、なんていう危険もあります。

そんなとっさの時は、少しずつでは間に合いません。タイミングが遅れれば、その分一気に排気する必要があるので、浮いちゃったー!と思ったら長く押しましょう。

排気する時は、しっかり身体を立てる

これも初心者に多く見られるケースですが、排気する際に身体を水平にしたまま、インフレーターホースを顔のあたりで持って排気ボタンを押しています。ホースのジャバラがたわんでいると何度やっても空気は抜けません。

BCD内に平均して空気が分散しているわけではなく、BCD内にパンパンに空気を入れない限りは空気は上部に溜まります。そのため排気するときは、身体を立てて空気を肩周辺に溜める必要があります。あ、浮いてると感じたら身体をしっかり立て、ホースを頭の上に伸ばして排気してください。

BCDによっては空気が抜け切れない場合に「ダンプバルブ」という強制排気バルブがついています。肩(大抵右側)や腰(大抵右の腰の後ろ)に付いていて、ダンプバルブのヒモを引っ張ると排気されます。沈まないときはこれを引っ張れば、一気に排気され沈みますが、沈み過ぎて耳ぬきが追いつかないという場合もあるので気を付けて下さいね。

沈んでるのか浮いているのか分からない

このフレーズもよく聞きます。そんな時はまず目標物を定めましょう。例えば、ガイドでもいいですし、サンゴや岩など何でもいいです。そしてフィンキックを止めてみて下さい。その時にスーッと落ちていくなら沈んでいます。またその逆なら浮いています。目標物を決めて水深をキープしながらダイビングすることも上達へ近道ですので、まめに周りを見て自分の水深を確認しながらダイビングしましょう。

快適にダイビングを楽しむためのスキル-その③|バランスの取り方

水中でバランスを崩さないようにキープするのはコツが必要です。逆に言えば、ポイントを押さえてコツさえ掴めば安定します。講習中に意識していれば、自然と出来るようになるのでしっかりマスターして下さいね。

ウェイトの位置 体の前側にウェイトをつける

ウェイトベルトを使うときに注意して欲しいのが、ウェイトの位置です。適正ウェイトでも、ウエイトの位置が悪いと水中でのバランスがとり難くなります。同時に従って中性浮力もとり難くなります。そこで、おへそ周りに集中させるように体の前側にウエイトを集中して着ければ、水中で水平姿勢がとりやすくなります。

BCDのベルト類をしっかり締めましょう

BCDのサイズが大きすぎたりベルトが緩いと、水中でBCDが動いてバランスとり難くなります。潜る前に、腰回りと肩のベルト類がしっかり締めて下さい。特に肩のベルトは、少し前かがみになってベルトを引っ張った方がしっかり締まります。陸上よりも水中の方が楽に締められます。まだ緩いな、と思ったら水中でベルトを引っ張って締めるてみて下さい。

タンクは常に背中の中心に

水中でのタンクの位置も、バランスを取る上で大事なポイント。身につけている器材でタンクが一番重いので、バランスを崩すと仰向けになってしまいます。仰向けになるとレギュレーターからの呼吸がし難くなりますし、女性は腕力も弱いのでその状態からうつ伏せに自力で戻すのは、慣れていないとなかなか難しくなります。

そうならない為にも「タンクの重心が常に背中の中心に乗るように」しておくとバランスが良いです。重心がズレたまま放っておくとひっくり返ってしまいます。少しでも左右にズレたな、と思ったらすぐ直す! 直し方のコツは、リュックサックを背負い直す時のように、脇を締めて背中をゆすってタンクを背中の中心に戻しましょう。

まとめ

  1. 潜る前に一連の動作とスキルをイメージしよう
  2. BCDに給気するときはすこしずつ。給気してもタイムラグがあることを思い出そう
  3. インフレーターボタンは先にある方が排気。「沈んだら入れる、浮いたら抜く」
  4. 排気するときは、身体をしっかり立てる
  5. 「タンクは常に背中の中心に乗るように」バランスを取りましょう

 

あとはリラックスして楽しむだけです。Cカードを取ったらたくさん潜って素敵なダイビングライフを送って下さいね。

ABOUTこの記事をかいた人

BIGHOLIDAY-TRIPのチーフガイド。宮古島の海が好きすぎて10数年間勤めていた大手自動車メーカーを退職して移住。丁寧なインストラクションに特化していて不安のあるゲストさまもすぐに笑顔に!お子様からご年配まで人気のあるオールラウンダーで性格は穏やか。少し天然!?