ダイバーデビュー!ボートダイビングの対策とマナー

ボートダイビング風景

Cカードを取得したら、その後はボートダイビングをすることが多くなると思います。普段乗らないダイビング船ですので、初めてのボードダイビングは緊張もするでしょうし、勝手が分からないので戸惑うこともあるかもしれません。

そこで今回は、初めてのボートダイビングに向けて知っておきたい対策とボート上でのマナーについてご紹介していきます。

船酔い対策は前日から始まる。酔い止め対策はしっかりと!

「敵を知り己を知れば百戦危からず」これは孫子の名言。まさしくこの言葉がピッタリなのが船酔いです。

初心者ダイバーにとって船酔いは、ボートダイビングの難敵。船酔いがどんなものなのか、そして自分はどんなタイプなのか、知っておくことで対策を立てることができます。船酔いに打ち勝ちましょう!

敵を知る-その壱|船酔いのメカニズム

そもそも船酔いって何故起こるのか?ですが、揺れによる不規則な加速・減速の反復が、内耳のある三半規管や前庭を刺激することによって起こります。

内耳への刺激が自律神経系や平衡感覚の乱れを引き起こし、その結果、顔面蒼白、冷汗、頭痛、吐き気、嘔吐といった乗物酔いの症状があらわれます。また、視覚や嗅覚からの不快感、精神的ストレスや酔うかもしれないという不安感も酔いの原因になるといわれています。個人差も大きく三半規管の敏感な人ほど酔いやすい、逆に三半規管が鈍感な人は酔いにくいものです。

敵を知る-その弐|船酔いの原因

船酔いの原因となるのものはいくつかあります。ダイビング当日これに当てはまる場合は、必ず酔い止めを飲むことをお勧めします。

  • 蓄積した疲労
  • 睡眠不足
  • 二日酔い
  • 乗り物酔いしたことがないから酔い止めを飲まない(※乗り物酔いが過去になくても船酔いすることがあります)
  • 乗船当日の朝食の食べ過ぎ。もしくは油っぽい食事を摂った
  • 風邪をひいているなど体調がすぐれない
  • 女性の場合は生理。自律神経が不安定になりがちで普段酔わない人も酔いやすい

敵を知る-その参|船酔いを少しでも軽減させる14の方法

宮古島体験ダイビング
  1. ダイビング前日は極力たくさん睡眠時間を取る
  2. お酒は控えめに
  3. 高価な酔い止めが効果てきめん!安いのは効きません
  4. 過去に乗り物酔いをした経験がある人は、寝る前に服用+当日の朝も服用
  5. 「酔い止めを飲んだから酔わない」という暗示を自分自身にかける
  6. 空腹は避け、適度に消化の良い食事を摂っておく
  7. 当日の朝食で胃酸が多く出るものは、胃の働きを促進するので摂らない(柑橘類NG)
  8. ウェットスーツはポイント到着まで上半身は着ない。腰までにして体を締め付けない
  9. なるべく広く風通しの良い場所を選ぶ
  10. 排気ガスの匂いのするボート後方は避ける
  11. 船の進行方向に背中を向けない
  12. 読書はもちろん、携帯電話も酔うので見ない
  13. 黙っていると酔いに敏感になってしまうので、ひたすら話す
  14. 寝るとスッキリすることが多くある

己を知る|体調管理と自分の方程式を確立する

その昔まだ私がファンダイバーだった頃の経験談をここで少しお話しさせて頂きます。

海外へダイビング旅行に行ったときの事です。休みを取るため前日は遅くまで仕事をこなし、深夜便の飛行機に搭乗して現地へ向かいました。海外ですので時差もあり、睡眠時間も2時間程度しか取れずダイビング当日の朝を迎えました。

もうこの時点で「疲労」「睡眠不足」が当てはまり、加えて生理も重なったのでトリプルパンチ。そこへきて海況も悪く乗船したボートは大きなうねりを乗り越えながらポイントに向かいました。この時「酔うかもしれない」というストレスも掛かって更に状況は悪化。

1本目が終わるころには、もうすでに船酔いの症状である「あくび」と「ゲップ」が出始め、何とか2本潜れましたが3本目はランチ休憩のため帰港と同時にキャンセル。そんな経験を経て、自分はどの程度の睡眠時間なら酔うな、体調がすぐれない時は無理するのはやめよう、という方程式が確立してきました。

初めから己を知っている人はいないと思います。ベテランダイバーの多くの方は、船酔いで具合の悪かった時を振り返り、そこで己を知るという事の積み重ねをしてこられています。そうする事でボートダイビングに対してメンタル面でもストレスが少なくなっていくのだと思います。

初心者ダイバーは経験が少ないので最初から自分の方程式をつくることは難しいです。ですから、酔わないようにしっかり前日から対策することで軽減させることができます。

酔うか酔わないかで、その一日のダイビングの印象が大きく変わります。楽しいダイビングのために可能な限り準備してボートに乗船しましょう。

初めてのボートダイビング|講習では教えてくれないマナー

いよいよ初ボートダイビング。ボートに乗船するのはスタッフ以外に他のゲストさまもいらっしゃいます。朝のご挨拶から帰港するまでのほぼ一日をずっとご一緒することになりますので、お互いに気持ちよく過ごしたいものです。

どこのダイビングサービスも乗船の際にスタッフから船の使い方などの説明がありますが、実は講習でも教えてくれないマナーが他にも存在するのでお教えしますね。

マナーその1|船上は整理整頓を心掛け私物はコンパクトに。

ダイビング船と一言でいっても大型のものから小型のものまで様々ですが、いずれも工夫して機能的に設計されています。頻繁に出し入れしないものはキャビンのドライルームへ、頻繁に使うものは棚に置く、カメラは指定のカメラ置き場へなど、その船によって使い勝手が異なります。

なぜ保管場所など所定の位置が決まっているかと言うと、通路や動線上には物が置いてあると危険だからです。船上は揺れますので、転んでケガをしないための安全対策です。頻繁に使うものは、コンパクトにまとめておくことをお勧めします。

海用のバック色々あります。

そこで、あると便利な海用グッツは、小ぶりのウォータープルーフバックです。防水仕様ですので、日焼け止め、サングラス、携帯電話などを入れるのに活躍します。ウォータープルーフバックをお持ちでなければ、なるべく水に強いタイプの小物入れがあると便利です。

こちらは当店のスタッフが普段海に持っていく私物です。

左からトッティのペリカンケース。これは超絶頑丈で防水性、防塵性に優れています。左から2番目、3番目はスタッフゆうまと私のウォータープルーフバック。ビニール製ですが丈夫で長持ち。使わない時はコンパクトに折りたためるのでダイビング旅行にピッタリです。一番右は釣り好きなスタッフなるきのトートバック。布製なので当然濡れます(笑) 持物が少ない男子ならこの程度のバックでも大丈夫みたいです。水に弱いタイプのバックはドライルームに保管しましょう。

プルーフバック

マナーその2|陸でも船でも同じ。喫煙マナー

こちらも朝の船の使い方で必ず説明があります。分煙化がどんどん進み、タバコのマナーが悪い人はどこに行っても嫌われてしまいます。タバコを吸った後のポイ捨ては言語道断。海を愛する者として、あってはならないことですね。

喫煙場所は通常船後方の風下で喫煙するよう指示されますが、狭い船上での喫煙は周りへの配慮もお忘れなく。吸う人も吸わない人も気持ちよく過ごせるようマナーを守りましょう。

休憩中喫煙所が込み合うこともありますので、携帯灰皿をお持ちの方はあると便利です。携帯灰皿を使用する場合も船後方など指定された場所で喫煙してください。

最近流行りの電子タバコ。濡れたら電源が入らなくなることもあるので、濡らさないようにご注意ください。走行中は波しぶきをかぶることもありますので、停泊中に喫煙することをお勧めします。

そもそも禁煙のダイビングショップもあります。

ダイバーのマナーや船上マナーでいつも必ずトップクラスに上がるのが喫煙者のこと。

吸わない人にとっては不快なだけでなく、頭痛や吐き気を催してしまいます。 特に潜る前に体調を崩されてはたまりません。そんな方には全面禁煙のダイビングショップもあります。

船上のみならず、ショップ内、送迎車、全面禁煙などショップ選びの際にホームページ等で確認された方がいいですね。

マナーその3|気分が悪いときは船後方で

どんなに船酔い対策をしても酔ってしまうこともあります。ベテランダイバーの中には、吐くとスッキリすると仰る方もいらっしゃいますが、もし吐きたくなった…そんな時は船後方の風通しのいい場所に移動してスッキリさせましょう。

トイレに入っては逆効果!船酔いした時に閉ざされた空間にいると余計に酔いがひどくなり、増々トイレから出られなくなります。吐いた後は、しっかり水分補給してくださいね。

マナーその4|エギジット間際に顔を洗う

これこそ誰も教えてくれないマナーのひとつ。

実はダイビングってそんなに綺麗なスポーツじゃないんですよ。鼻水、よだれ、船から上がると結構出てるもんです。しかもこれって自分じゃ気が付けないことなので恥ずかしい状況になります(。-_-。)

そこでおススメなのが、エギジット間際に顔を洗う若しくは拭くと解消されます。スマートでかっこいいダイバーは皆さん必ずやってますよ。

マナーその5|ウェットスーツを着たままオシッコしない

ダイバーなら必ずこのオシッコ問題にぶつかります。

水中に入ると体が冷えてトイレに行きたくなるのは、人間の生理的なことなので絶対ダメ!と強く言うことは出来ませんがご遠慮下さいね。特にレンタルスーツでするのはダメですよ。ダイビングをする上でのマナーのひとつです。何よりウェットスーツを着たまましてしまうと、自分のしたものが籠って匂いが付きまといますよ(笑)

ダイビング前には必ずトイレを済ませてから始めますのでご協力ください。

マナーその6|譲り合い、助け合いの精神

中級者以上の方は思い出してください、誰でも最初は初心者ですよね。

ダイビングは初心者ほど緊張しています。レベルが上がった貴方ならきっとお分かりのはずです。ですから見守る優しさと、声をかけたり気遣ってあげてください。きっと緊張も和らぐはずです。

ダイビングは紳士のスポーツ。そんな心の広いダイバーはやっぱり素敵です!

 

いかがでしたか? 船酔い対策とボート上でのマナーについてご紹介しましたが、イメージは沸きましたでしょうか?あなたの初めてのボートダイビングが、より楽しいものになると幸いです。最後までお付き合いありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

BIGHOLIDAY-TRIPのチーフガイド。宮古島の海が好きすぎて10数年間勤めていた大手自動車メーカーを退職して移住。丁寧なインストラクションに特化していて不安のあるゲストさまもすぐに笑顔に!お子様からご年配まで人気のあるオールラウンダーで性格は穏やか。少し天然!?

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