自然と不自然の狭間で想うこと

宮古島ビーチ

こんばんは。久々のブログ投稿になってしまいました。

梅雨明け以降、お陰様で毎日たくさんのゲストさまにご来店頂いて楽しく毎日を送っております。本当にありがとうございます。

今日の仕事帰りにショップから車を走らせていると、燃えるような夕陽が飛び込んできたので慌てて車を停めて写真を撮りました。宮古島は海の美しさは勿論の事、時々こんな素晴らしい夕陽が海に沈む瞬間も見ることができます。

そして沈んだ後のマジックアワーがまたスゴイ。移住して一番感動したのは、この夕陽かもしれません。前職は夕陽を見る時間帯に帰宅したためしもなく、建物に邪魔されて夕陽が見えませんでしたから。

夕陽を見て思い出すこと

この空の色を見てふと幼い頃の事を思い出しました。母の運転する車の助手席に乗っていた私に「お母さんは一番この色が好きなんだよね。紫かかった茜色」。私は確か小学校2年生だったような。私は海の生物の中で「アカネハナゴイ」が特に好きです。もしかしたら私のアカネ好きは母譲りなのかもしれません。

アカネハナゴイの写真

お母さん元気かな。。。 よし、久々に電話でもしてみるか! そんな私事の前置きが長くなりましたね、失礼致しました。

素晴らしい自然が溢れている宮古島。時に不自然な現実もあります。

先日「ウミガメを探しに行こう!サンゴ礁シュノーケリングコース」をご予約頂いたゲストさまと一緒にワイワイ楽しくシュノーケリングをしていた時のお話です。

今日はウミガメさんいるかなーとみんなで探していると、いました!今日は2匹お昼寝中。昼寝をしているウミガメはじーーーっとしていますが、必ず息継ぎをするのでその瞬間を待っていました。みんなでじーーーっと観察(笑)

すると1匹浮上してきた!みんな一緒に泳いだりカメラで写真撮ったりしてると何か不自然なものが。カメのお尻あたりに何かが付いている…???追いかけながら確認するとビニール紐らしきものが。私は咄嗟にその紐を取ろうとすると、カメがびくっ!と反応したんです。

もうお分かりですよね、このウミガメはビニール紐を食べてしまったようです。お尻の穴からピロ~っと中途半端に出ていた紐を私が引っ張った訳です。ビニールを確認したらカメさんのウ〇チが付着していました。

アオウミガメが食べたビニール

その瞬間は動画や写真に収めることは出来ませんでしたが、先端が茶色くなっている部分がカメさんの中にまだ残っていたと思われます。

ウミガメは何を食べる?好物は?

今回出逢ったウミガメは「アオウミガメ」。

宮古島の沿岸に生息しており、一番多く見かけるウミガメです。海藻・海草を食べるベジタリアンですが、クラゲを食べることもあります。水面を漂っていたビニールをクラゲと間違えて食べたんでしょう。

ビニールはウミガメの腸を詰まらせたり窒息死に繋がります。お尻に出てくるまで苦しかったかなー、痛かったかなー。本当に生きててよかった。奇跡的かもしれません。

宮古島シュノーケリング

ウミガメの生存率は0.02%

ウミガメの生存率は5000分の1と言われています。成熟するのは、わずか0.02%。 産み落とされてからすぐ捕食者が待ち構え、厳しい自然が受けています。卵のときは蛇や海鳥に狙われ、孵化しても海に辿り着く前に海鳥に狙われています。この生まれた直後が生存率に一番下がる要因になっているようです。沿岸にいると敵が多いので捕食者の少ない沖に向かっていきます。

それに加えウミガメの生息環境が悪化していることは、テレビなどできっと目にしたことはあるかもしれませんね。いつも私たちを和ませてくれるウミガメ達ですが、生息数を減らしている要因が人間にもあるということ、そしてその現実を目の当たりにすると、とっても胸が苦しくなります。難しい問題だと思いますが、海に携わる者として出来ることから始めよう、そう思った一日でした。

では、また。

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BIGHOLIDAY-TRIPのチーフガイド。宮古島の海が好きすぎて10数年間勤めていた大手自動車メーカーを退職して移住。丁寧なインストラクションに特化していて不安のあるゲストさまもすぐに笑顔に!お子様からご年配まで人気のあるオールラウンダーで性格は穏やか。少し天然!?

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